Body as a Mess, 2023〜

  • 《身体を片付ける》, 2023 ビデオ

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    自身の自室をプロジェクトスペースとして運営するプロジェクト。私は時折、気分の落ち込みなどによって皮膚の感覚が過敏になり、接触したモノに自分が過剰に拡張されるように感じる。これにより一度触れたモノを自分の身体の一部として捨てられず、自室に溜め込んでしまっていた。最近、モノが多量にありすぎることによるストレスによってパニック状態になることが幾度となくあり、部屋をどのようにしたら片付けられるのかという問題について、次第に考えるようになっていった。誰かが部屋に来るとき、私は最も部屋を片付けなければいけないと思う。それまで自分の一部という認識しかできなかったモノたちが、散らかっているコトへと変化する。そのように自分とモノとの固着した関係が他者の介入によって異化される機会を制作を通してつくろうと考えた。私は《身体を片付ける》という部屋を片付ける制作を行い、自室を「body as a mess 」というプロジェクトスペースとして開くことにした。

    ワークショップ「クッションをつくる」9/16, 9/18 2023

    自室を片付け際に集められたモノを使って「クッションをつくる」というワークショップを行なった。制作後はクッションに座り、これまでにものが捨てられなかった経験についてディスカッションをした。

    ワークショップのステイトメント ー 私にとってモノは、触れたり、座ることなどを通して徐々に“自分の一部”になっていきます。《クッションをつくる》では、私が部屋に溜め込み捨てられないでいるモノを再構成してクッションにします。制作の後にはクッションに座り、ものが捨てられなかった経験について話し合います。「捨てられなくなること」という人とものとの関係について身体を通して考えます。